ノロウィルスは冬場に流行する食中毒です。
オハイヨ州ノーウォークという町で発見されたことから『ノーウォークウィルス』と呼ばれ、とても小さい球形のウィルスだったことから『小型球形ウィルス(SRSV)』と名称していました。
その後、平成15年8月に『ノロウィルス』と名称が変更され、現在に至ります。
ノロウィルスは数個~100個の少ないウィルス量でも発病するため、人から人への感染が起こりやすいウィルスです。
また、ノロウィルスは人間の生きた細胞の中でのみ増えることが出来るので、培養した細胞でウィルスを増殖させることが出来ず、ウィルスを分離して特定することが困難です。
またノロウィルスには、症状は数日で治まりますが、症状が治まってからもウィルスが糞便中に排出されるという特徴もあり、油断は出来ないウィルスなのです。
・2枚貝類(カキなど)の生食による感染
・ノロウィルスに汚染された食品、飲料水、器具などからの感染
・感染者の嘔吐物、糞便からの感染
潜伏期間 : 通常1~2日
症状 : 下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、発熱など(発熱は軽度)
ノロウィルスの症状は、通常1~3日で回復しますが、症状が消えてからも1週間程度(長ければ2~3週間)は糞便中にウィルスが排出されていますので、油断せずに注意して対応する必要があります。
| 手洗い | 日頃から調理前やトイレの後は、石鹸をよく泡立ててしっかりと手洗いを行ってください。 (※指の間や爪などにも注意してください) ・石鹸自体にはノロウィルスの消毒効果はありませんが、ウィルスを手指から洗い落としやすくする効果が期待できます。 ・手指から手首まで、しっかりと洗ってください。 ・水道の蛇口なども洗いましょう。 ・すすぎは流水でしっかりと行ってください。 ・清潔なタオル、ペーパータオル、エアタオルなどで拭いてください。 (※タオルの共用は避けてください) |
|---|---|
| 調理者 | 下痢や吐き気の症状がある人、ノロウィルス感染の疑いがある人は調理に従事させないでください。 |
| 加熱 | カキなどの2枚貝類はしっかり加熱してから食べましょう。 |
| 消毒 | ノロウィルスには逆性石鹸や消毒用アルコールは効果がありません。 塩素系の消毒薬が有効です。(用途に合わせて50~250倍に薄めて消毒を行ってください。 |
| 嘔吐物、糞便の処理 | ノロウィルスの疑いがある人の嘔吐物や糞便の処理を行う際は、必ず使い捨てのビニール手袋、マスク、エプロンなどを使用してください。 処理後はしっかりと手洗いを行ってください。 |
| ゴミ処理 | ノロウィルスの消毒を行った際に出たゴミは、すぐにビニール袋に入れて口をしっかり閉めて処分してください。 |
多くの塩素系消毒薬は塩素濃度が約5%ですので、用途に合わせて50~250倍に薄めて使用してください。液を作る前に、必ず塩素濃度を確認してください。
<500mlペットボトルとペットボトルのフタ(約5ml)を使用して計量する場合>
(1) 10倍希釈液 … ペットボトル1本分の水+ペットボトルのフタで消毒液を10杯
(2) 50倍希釈液 … ペットボトル1本分の水+ペットボトルのフタで消毒液を2杯
(3) 100倍希釈液 … ペットボトル1本分の水+ペットボトルのフタで消毒液を1杯
(4) 250倍希釈液 … ペットボトル1本分の水+ペットボトルのフタで消毒液を1/2杯
・ペットボトルは計量用としてのみ使用し、別の容器で薄めてください。
・消毒液は使用する都度、薄めてください。
トイレの便座、便器の床や壁、便器の水を流す取っ手、ドアノブ、手すり等の多くの人が触る場所は、ノロウィルスの感染経路になりやすい場所です。
日頃からこまめに消毒を行うと良いでしょう。
| <消毒手順> (1) 時計や指輪などをはずし、しっかりと手洗いを行ってから使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用します。 (2) ゴミ捨て用の袋の口をあらかじめ広げておきます。 (3) 消毒液(100倍希釈)を噴霧、スプレー、もしくは消毒液に浸したペーパータオルや布などで消毒液を塗布します。 (4) 5~10分放置します。 (5) 使い捨てタオルやペーパータオルで拭き取ります。 (6) 使用したタオルや手袋をゴミ袋に入れ、袋の内側を触らないようにしっかりと口を縛って捨てます。 (7) 十分に手洗いを行います。 |
嘔吐物や糞便にはたくさんのノロウィルスが含まれています。
また、ノロウィルスは乾燥すると容易に空中に漂いますので、速やかに処理しましょう。
| <消毒手順> (1) 時計や指輪などをはずし、しっかりと手洗いを行ってから使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用します。 (2) ゴミ捨て用の袋の口をあらかじめ広げておきます。 (3) 嘔吐物や糞便を新聞紙やペーパータオルなどで覆い、その上から消毒液(50倍希釈)をかけます。 (4) 覆った新聞紙やペーパータオルなどと一緒に嘔吐物や糞便を拭き取り、すぐにゴミ捨て用の袋に入れます。(拭き取りは内側に集めるように行います) (5) 消毒液を浸したペーパータオル等で、嘔吐物や糞便が付着した床や壁を浸すように拭き取り、すぐにゴミ捨て用の袋に入れ、袋の口をしっかり縛ります。 (6) 口を縛ったゴミ袋をさらにゴミ袋に入れます。 (7) 手袋などもゴミ袋に入れ、内側を触らないように口を縛って捨てます。 (8) 十分に手洗いを行います。 |
嘔吐物や糞便で汚れてしまった衣服の消毒も忘れずに行ってください。
| <消毒手順> (1) 時計や指輪などをはずし、しっかりと手洗いを行ってから使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用します。 (2) ゴミ捨て用の袋の口をあらかじめ広げておきます。 (3) 消毒液(50倍希釈)を浸したペーパータオルや布などで汚物を拭き取り、使用したペーパータオルなどをゴミ捨て用の袋に入れ、しっかりと口を縛って捨てます。 (4) 消毒液(50~100倍希釈)に30分以上つけおきします。 (5) 他の衣類と分けて洗濯します。 (6) 十分に手洗いを行います。 |
食器や調理器具などにノロウィルスが付着してしまうと、たくさんの人にウィルスを広げてします可能性があります。
日頃から定期的に消毒を行うほうが良いでしょう。
| <消毒手順> (1) 洗剤等で十分に洗浄します。 (2) 消毒液(250倍希釈)に5分以上つけおきするか、熱湯(85℃)で1分以上煮沸します。 |
